法人保険になぜ決算書が必要なの?素朴な疑問をまるっと解説

法人保険の提案にはなぜ決算書が必要なのでしょう。素朴な疑問に講師がお答えします。生命保険プランナーのA子さんと講師のやりとりを見てみましょう。

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生保プランナー
A子さん

法人保険の販売になんで決算書をもらうの?
だって今、決算書を貰っている人は周りにいないし、上司からも会社からもそんな指示は出ていないよ。

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講師

そうだね。では一つ、聞いてもいいかな?
法人の社長の死亡保障額はどうやって決めていると思う?会社の研修では、どう教わっていますか?

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生保プランナー
A子さん

借入金の額や従業員の給与の半年分、退職金など、でしょうか・・・

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講師

借入金は、決算書の「貸借対照表」に、給与は「販売管理費明細」と「製造原価明細」に載っているね。
その決算書を見ないで、どうやって金額を把握しているのかな?

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生保プランナー
A子さん

社長に聞いているのではないでしょうか・・・?

POINT

今までたくさんの法人の加入している保険証券を見てきましたが、不思議なことがあります。それはどこの会社も、死亡保険金額が7千万か1億円で並ぶということ。死亡保険金額は横並びになっています。とても面白いですね。ちゃんと借入額なども聞いていれば、会社ごとに保障額は違うはず。つまり、決算書を見てもいないし、聞いてもいないのかもしれませんね。

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講師

そもそも、借入額だけ保険でヘッジするのは正しいのでしょうか?
支払手形や債務があるし、売掛金や受取手形など売上債権もあるし、固定資産には、その他投資等があって金融資産を持っていたりもします。

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生保プランナー
A子さん

残せる金融資産をたくさん持っていれば、そもそも保険をかけなくてもいいのかな?

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講師

そうですね。借入金以上に金融資産があるのなら、保険の保障はいらない場合もあるかもしれません。つまり、借入以外の債務も資産も全部見ないと、正しい保障額は計算できないんだよ。

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生保プランナー
A子さん

なるほど。言われてみるとそのとおりですね。

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講師

借入も受取手形も支払手形・買掛金・売掛金・その他投資等・すべて決算書の「貸借対照表」に載っている名前だね。だから特に貸借対照表に慣れておくことが大事なんだね。

POINT

ここで一つ、怖い事例を紹介しましょう。実際に社長が死亡して、自分が組んだ保険の保障が足らなくて、お客さんの会社が潰れてしまった時。「保険はすべてあなたに託してきたのになんでこうなるの?会社はなくなるし私は自己破産するのよ。どう責任をとってくれるの!」なんて遺族(奥さん)から言われたら、あなたはどうしますか?

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生保プランナー
A子さん

心が痛みます。責任なんてとれません。

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講師

だから、自分を守る為にもちゃんと決算書を見て、保障額を決めていく必要がありますね。しっかりとエビデンスを残しましょう。

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生保プランナー
A子さん

なるほど保障って大事なんですね。その為には「決算書」が必要なんですね。

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講師

実際に社長が亡くなった会社を何社か見てきましたが、恐ろしいですね。修羅場ですからね。